賃貸物件を借りる際、賃貸借契約の前には重要事項説明を受けなければなりません。
少々難しそうですが、居住後のトラブルを避けるためにも必要な説明です。
どのような説明なのか、また重要事項説明で確認しておきたいポイントとIT重説について解説します。
賃貸借契約における重要事項説明とは
重要事項説明は宅地建物取引業法で、契約前におこなわなければならない義務とされています。
その内容は、借りる物件に関する情報や禁止事項などの詳細です。
専門用語が多いうえに内容も多岐に渡り、難しく感じる方がほとんどでしょう。
しかし、宅地建物取引士の資格を持つ方がわかりやすく説明してくれ、疑問があればすぐに質問できます。
説明前には資格証の提示も義務とされているので、もしなければ提示を要求しても問題ありません。
賃貸借契約で確認すべき重要事項説明のポイント
前述したように重要事項説明の内容は多いので、とくに確認しておくべきポイントを解説します。
ライフライン
水道・ガス・電気など、生活するうえで重要なインフラに関する項目です。
ここでとくに注意していただきたいのが、都市ガスかプロパンガスかという点です。
一般的にはプロパンガスのほうが費用がかかる傾向にあり、使用できるコンロもガスの種類によって違うので確認しましょう。
解約予告期間
引っ越しなどで解約をしたい場合、すぐに解約することはできません。
一般的には1～3か月が解約予告期間と定められていますが、契約前に確認しておきましょう。
1ヶ月を下回る期間も1ヶ月分の家賃が必要なのか、日割りで計算されるのかも、新居の家賃との重複を避けるためのポイントです。
賃貸借契約時のリモートでの重要事項説明であるIT重説
従来は、重要事項説明は対面でおこなわなければならないものでした。
しかし2017年からは、オンラインでも重要事項説明を受けることが可能になりました。
これにより遠方への転居の際、現地まで行く手間や時間の負担が軽減できます。
インターネット環境が整っていれば、パソコンがなくてもスマートフォンでも受けられます。
また対面と同じく、IT重説でも宅地建物取引士の資格を持つ方が説明をします。
遠方の方や小さい子どもがいて外出が難しい方などは、ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
重要事項説明は専門用語が多く、すべてを理解するのは難しいといえます。
しかし居住するうえで大事な項目ばかりなので、分からないことがあった場合はすぐに質問しましょう。
遠方にお住まいの方や多忙な方は、IT重説ならば手間や時間の負担を軽減できるので、ぜひ活用してみてください。
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